ダイヤモンドプリンセス / サファイヤプリンセス
「豪華客船市場の本場である欧州の海運会社が、欧米以外の造船会社に発注したのは始めて」ということで、鳴り物入りでプロジェクトがスタート。
「海のホテル」と言われる豪華客船の仕事では、専門性の高い高品質の仕事が要求されるが、両船とも客船のパブリック部の木工事には、当社が選ばれた。


制作図から工場制作
船のインテリアは全てが曲面で構成される。原寸を採寸することも時間的余裕も限られ、いりくんだ2次、3次曲面の木部は、綿密な図面うちあわせのうえ 全て当社工場で加工組み立て念入りな塗装仕上げ付されて現地に直送された。
曲部の塗装技術
今回の木部塗装は、木地の質感を残した染色塗装。木の暖かさとラグジュアリー感を漂わせる高品質の塗装が要求された。2次元 3次元の曲面加工された木部に均質な染色塗装をすることは、容易ではない。曲面に加工された表面では木理が異なる断面をみせるため塗装材の吸い込みが違ってくるのだ。染色前に3回の下地処理がされ、鏡面のウレタン塗装も粉塵をおさえて2度3度と塗り重ねられた。
厳しい現場環境と突貫工事
構造体が全て鉄である客船は、内部が蒸し風呂のような暑さになる。船体の鋼板は、日射をうけて素手では触れないほど熱い。空調設備が整う前の工事現場では、灼熱の暑さを超える。おまけに海上に浮かぶ船体の作業では、常時、波に揺れるため 垂直・水平の基準線を出すのもままならない。火災事故による突貫工事も心身とも職長の大きな負担となった。


プリンセス・クルーズが誇る最新鋭の超大型ラグジュアリー客船。三菱重工長崎造船所で建造の姉妹船は、客室1,337室(アウトサイド率72%、専用バルコニー付設率56%)。ディーゼルとガス・タービンを組み合わせた発電機、海洋に一切投棄しない廃物処理装置の採用など、地球環境に配慮した客船としても注目されています。長崎、大阪、室蘭に寄港を予定しています。
主要目
- 総トン数
- 約116,000トン
- 全長
- 290.0m
- 船幅(最大)
- 41.5m
- 水面上高さ
- 54.0m
- 総客室数
- 1,339室/2,670人乗り(1部屋2人換算)
- 担当窓口
- 船舶・海洋事業本部船舶・海洋営業第一部
- 製作事業所
- 長崎造船所


